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バラのパビリオン · 開幕日のメホン市民の森。青い鉄製ドームのパビリオンにバラの鉢を吊るした。ⓒ世界日報
バラのパビリオン開幕日のメホン市民の森。青い鉄製ドームのパビリオンにバラの鉢を吊るした。ⓒ世界日報
デイリー カルチャー

チケットを売らない庭園博覧会で、庭の面積の64%を企業6者が埋めた(2026ソウル国際庭園博覧会 メホン市民の森)

2026.10.02

ソウルの森で4か月半に800万人を集めたガーデン博覧会が、10月の1か月間、瑞草区のメホン市民の森へ舞台を広げた。入場料はなく、庭園の工事費の大きな部分は企業が出している。

1.ソウル市と瑞草区は10月1日から27日まで、メホン市民の森で「2026ソウル国際庭園博覧会」の秋の会場を開く。5月1日にソウルの森で開幕した博覧会の2つ目の舞台で、ソウルの森の会場も同じ日まで開いている。入場料は取らない。新盆唐線の良才市民の森駅で降りて、そのまま歩いて入ればいい。
2.森の中に並ぶ庭園は51か所。公募で選ばれた作家・市民・学生の庭園が14、地域の市民ガーデナーが手がけた庭園が31、企業と機関がつくった庭園が6。長く良才市民の森の名で呼ばれてきたこの公園は、今年で開園40年になる。
開幕日の人出 · 10月1日、パビリオンの前を通る来場者たち。ⓒアジアトゥデイ
開幕日の人出10月1日、パビリオンの前を通る来場者たち。ⓒアジアトゥデイ
3.この博覧会は更地に庭をつくらない。40年育った木々のすき間に、小さな庭をはめ込んでいく。会場内51か所の庭の面積を合計しても3,823㎡で、1か所あたり平均75㎡ほど。市民ガーデナーの庭はそれよりずっと小さく、ほとんどがマンションのリビングほどの広さだ。
森の休憩所 · 木々の間に電球のコードを張り、ビーズクッションを置いた。手前は低木の花壇。ⓒ世界日報
森の休憩所木々の間に電球のコードを張り、ビーズクッションを置いた。手前は低木の花壇。ⓒ世界日報
4.背の高い木々がつくる日陰で、ピンクミューリーが膝の高さまで広がり、ススキの穂がその手前をさえぎる。青い鉄製ドームのパビリオンにはバラの鉢が吊るされ、幹の間に張った電球のコードの下にビーズクッションが散らばる。その上には、庭を見に来た人たち。見どころより先に、居場所が目に入る配置だ。
草の庭 · ピンクミューリーとグラス類をまとめて植えた花壇。奥に木のベンチ。ⓒ世界日報
草の庭ピンクミューリーとグラス類をまとめて植えた花壇。奥に木のベンチ。ⓒ世界日報
ススキの向こう · 穂の奥に天幕とパビリオンが重なる。ⓒ世界日報
ススキの向こう穂の奥に天幕とパビリオンが重なる。ⓒ世界日報
5.庭は会場の外へも続く。ヨイチョン・良才川へ入る道の入口に拠点庭園を5か所、江南大路とメホン路に街路庭園を2か所設け、合計3,580㎡。会場内の庭とほぼ同じ広さが、駅から森まで歩く道に置かれた。歩く道まで会場に数えた設計である。
編みの円錐 · 木陰に白いネットで編んだ円錐形の構造物。中に入って座れる。ⓒ世界日報
編みの円錐木陰に白いネットで編んだ円錐形の構造物。中に入って座れる。ⓒ世界日報
6.人が集まるのは、チケットがないからだけではない。庭は長く見るほど退屈しない数少ない展示物で、公園は長居に料金を取らない。博覧会はその時間をプログラムで埋める。ガーデン・ドーセントが毎日3回回り、森の解説とハーブ体験を組み合わせた「庭園処方」が期間中128回開かれる。金・土の夜には森の野外シアターで映画を上映する。
円形アーチ · 黒い鉄の輪の向こうに、青い柱を立てた庭が見える。ⓒ世界日報
円形アーチ黒い鉄の輪の向こうに、青い柱を立てた庭が見える。ⓒ世界日報
7.庭の大きさも効いている。リビングほどの庭なら、来場者は自分の庭先やベランダに移した姿を思い描ける。大型の花の展示が感嘆を売ったとすれば、この博覧会が売るのは「うちでもやってみようか」という気持ちだ。会場内の「ガーデンマーケット」で20社が植物や園芸用品を並べる理由もそこにある。
8.庭をつくる手も市民のものだ。今年は市民ガーデナー367人が庭づくりから手入れ、解説までを担い、過去最多となった。自分の手でつくった庭が博覧会に並べば、家族や近所の人が見に来る。参加者を増やすことが、そのまま来場者を増やすことになる。
天幕の下 · オレンジと白の布を編んだ天幕の下にビーズクッション。庭を見に来て寝転ぶ場所。ⓒ世界日報
天幕の下オレンジと白の布を編んだ天幕の下にビーズクッション。庭を見に来て寝転ぶ場所。ⓒ世界日報
9.ソウル市が今年2つの博覧会に組んだ予算は66億ウォン。ボラメ公園で開かれた昨年の博覧会の予算28億ウォンの2倍を超える。
10.来場者1人あたりではいくらか。昨年は1,044万人が訪れ、1人あたり約270ウォンだった。今年は8月中旬までの800万人だけで割っても1人825ウォン、映画のチケット1枚の20分の1にも満たない。
11.では庭は誰がつくるのか。この予算だけですべてをつくるわけではない。ソウル市は企業や機関が工事費を出す寄付庭園を、2024年の9か所から今年はソウルの森で50か所に増やした。ソウルの森の寄付庭園だけで約3万3千㎡。大宇建設・GS建設・HDC現代産業開発といった建設会社に、サムスン・カカオ・農心・ムシンサが名を連ねた。
기업·기관 기부정원 수와 매헌시민의숲 정원 면적
위 · 기부정원 수(곳) / 아래 · 매헌시민의숲 정원 면적(㎡) 2024년 · 뚝섬한강공원 9 2025년 · 보라매공원 30 2026년 · 서울숲 50 기업·기관 정원 6곳 (64.4%) 2,463 작가·시민·학생 공모정원 14곳 780 시민정원사 정원 31곳 580 공모정원 면적은 전체 3,823㎡에서 나머지 두 항목을 뺀 값.
庭の数では51か所のうち6か所だが、面積では3分の2近くを占める。
12.メホン市民の森では、この構造がさらにはっきりする。現代自動車・韓国マース・ソウル保証保険・KB国民銀行・生命保険社会貢献財団、そして昨春この森に生態復元の庭「ロクロク庭園」をつくったL'OCCITANEまで、6者の庭が2,463㎡、会場内の庭園面積の64.4%を占める。市民ガーデナーがつくった庭は、すべて合わせてもその4分の1に届かない。企業が出した工事費は非公開。
デッキの庭 · 木のデッキにプランターとベンチを取り付けた。奥にソウル市のスローガンの造形物。ⓒインサイト
デッキの庭木のデッキにプランターとベンチを取り付けた。奥にソウル市のスローガンの造形物。ⓒインサイト
13.企業にとっては、広告費より長く残る支出だ。ソウルの森に「トダム庭園」をつくった現代WIAは、博覧会後も庭を撤去せず常設の庭として残すと明らかにし、ソウル市は引き取った後の維持管理を担う。会社は工事費を一度払い、公園に名前を残す。市は工事費なしで庭を得る代わりに、毎年の管理費を背負う。
14.韓国のガーデン博覧会は、もともと有料が標準だった。2023年の順天湾国際庭園博覧会は大人の入場料15,000ウォンを取りながら980万人を集めた。次の国際庭園博覧会を準備する蔚山は、入場料と協賛で自主収入350億ウォンを目標に掲げたが、地元紙は閉幕後に残る施設の管理費を課題に挙げた。
ヨイチョン · メホン市民の森の脇を流れるヨイチョン。博覧会はこの水路への入口にも庭を置いた。2021年撮影。ⓒSikander Iqbal · CC BY-SA 4.0
ヨイチョンメホン市民の森の脇を流れるヨイチョン。博覧会はこの水路への入口にも庭を置いた。2021年撮影。ⓒSikander Iqbal · CC BY-SA 4.0
15.ソウルはチケットの代わりに公園を使う。土地は既存の公園、木は40年前に植えられ、庭の相当部分は企業がつくってくれる。チケット収入をあきらめる代わりに、建設費をほとんどかけない計算だ。昨年ボラメ公園の開幕第1週に周辺のカード決済が1日平均20%増えたというソウル市の発表が、このモデルの根拠に使われる。1週間だけの統計では長く続く効果とは言いにくい、という指摘も同時に出た。
16.ソウル市は入場料なしで2つの公園をガーデン博覧会の会場に変え、メホン市民の森では企業6者が会場内の庭園面積の64%を埋めた。来場者は無料で森に寝転び、企業は公園に名前を残す。他の都市がこの方式をまねるとき、最初につまずくのは博覧会が終わった翌年だ。寄付庭園は3年で9か所から50か所に増えたが、その庭に水をやり草を抜くお金は、企業ではなく市の予算から出ていく。
デイリー・カルチャー #064 · 2026.10.02
出典 · アイニュース24「ソウルの森に続きメホン市民の森まで…ソウル国際庭園博覧会を拡大」 · アーバントーク「展示場を越えて都市の道へ」 · 京郷新聞「ソウルの森に続きメホン市民の森へ…舞台を広げた国際庭園博覧会」 · 市政日報「瑞草区、2026ソウル国際庭園博覧会を開催」 · アジア経済「2026ソウル国際庭園博覧会、800万人が来場」 · ヘラルド経済「ソウル市2026年予算51兆ウォン…庭園都市づくりを含む」 · ニューデイリー「ソウル庭園博覧会、毎年開催へ」 · ニュースピム「50の企業・機関が参加、1万坪の庭園を造成」 · イートゥデイ「現代WIA、ソウルの森に『トダム庭園』を造成」 · 市場経済「ロクシタンコリア、生態復元庭園の造成に参加」 · 天地日報「庭園博覧会に124万人…地域経済の実効性は疑問符」 · 蔚山毎日「蔚山国際庭園博覧会、自主収入350億ウォン目標…事後の維持管理費が課題」 · 世界日報「2026メホン市民の森ソウル国際庭園博覧会が開幕」 · アジアトゥデイ · インサイト · Wikimedia Commons
2026年10月1日〜27日 · ソウル市瑞草区メホン路99 メホン市民の森一帯(新盆唐線 良才市民の森駅) · 入場無料。ソウルの森会場も10月27日まで同時運営。1人あたり予算は年間予算を発表された累計来場者数で割った計算で、今年の値は8月中旬の集計基準のため、最終来場者が増えれば下がる。寄付庭園の工事費は公開されていない。